= InterTrac リンク = バージョン 0.10 以降で、 Trac は Wiki マークアップの中から、他の Trac サーバのリソースを簡単に参照できるようになりました。 == 定義 == InterTrac リンクはスコープ付きの TracLinks とみなすことができます。 他の Trac Environment で管理されている Trac のリソース (Wiki ページ, チェンジセット, チケット, ...) を指定し、 参照するために使用します。 == 現在使用できる InterTrac プレフィックスのリスト == [[InterTrac]] == リンクのシンタックス == 他の Trac Environment の名前をプレフィックスとして使用し、 コロンに続けて他の Environment にあるリソースを記述します。 {{{ <対象の Environment>: }}} リソースは通常の TracLinks で使用できるどのようなものでも指定できます。 対象の Environment には、 Environment の本当の名前か、 エイリアスを指定します。 エイリアスは `trac.ini` に定義します (下記参照)。 プレフィックスでは大文字 / 小文字は区別されません。 簡易な方法として、他にも省略形があります。 チケット、チェンジセット、レポートの識別子に直接プレフィックスとして、 エイリアスを使うことができます。 (例 `#T234`, `[T1508]`, `[trac 1508]`, ...) == 例 == {{{ #!comment 同じサーバプロセス上で起動している、他の Environment (''兄弟'' Environment と呼びます) は自動検出されます。 現在、兄弟 Environment のサポートは無効化されています。 See http://thread.gmane.org/gmane.comp.version-control.subversion.trac.devel/157 }}} InterTrac を使用するためには、設定をする必要があります。 この設定は、 TracIni ファイルの `[intertrac]` セクションに行います。 設定の例: {{{ ... [intertrac] # -- エイリアスの設定例: t = trac # -- 外部の Trac へのリンク: trac.title = Edgewall's Trac for Trac trac.url = http://projects.edgewall.com/trac trac.compat = false }}} `.url` は必須オプションで、他の Trac の場所を指定するのに使用されます。 同じサーバ上の Trac Environment であれば、相対 URL でも かまいません。 `.title` に設定した内容は InterTrac リンクをマウスオーバしたときに、 ツールティップとして表示されます。 最後に、 `.compat` オプションは ''互換性'' モードを 有効にするか、無効にするかに使用されます。: * リンク対象の Trac が [http://trac.edgewall.org/milestone/0.10 milestone:0.10] (正確には [http://trac.edgewall.org/changeset/3526 r3526]) 以前のバージョンで動作している場合、 InterTrac リンクを ディスパッチできないので、ローカルの Trac が適切なリンクを準備する必要があります。 すべてのリンクが動作するわけではないですが、たいていの場合は動きます。 これは、互換性モードと呼ばれていて、 `true` がデフォルトです。 * リモートサイトにある Trac が InterTrac リンクをディスパッチできると分かっているならば、 明示的にこの互換性モードを無効にすることで、''全ての'' TracLinks が InterTrac リンクとして動作するようになります。 上記の例を設定すると、以下のようなリンクを使用することができます: * この (訳注: 本家サイトの) InterTrac ページ: * `trac:wiki:InterTrac` trac:wiki:InterTrac * `t:wiki:InterTrac` t:wiki:InterTrac * キーでは大文字/小文字は区別されません: `T:wiki:InterTrac` T:wiki:InterTrac * チケット #234 へのリンク: * `trac:ticket:234` trac:ticket:234 * `trac:#234` trac:#234 * `#T234` #T234 * チェンジセット [1912] へのリンク: * `trac:changeset:1912` trac:changeset:1912 * `[T1912]` [T1912] * リビジョンログの範囲指定 [3300:3330]: '''(Note: `trac.compat=false` を設定する必要があります。)''' * `trac:log:@3300:3330` trac:log:@3300:3330 * `[trac 3300:3330]` [trac 3300:3330] 通常の形式 `:モジュール:識別子` は 正しい URL `<リンク先の Environment>/モジュール/識別子` と解釈されます。省略形のリンクは モジュールごとに固有となっています (例 !#T234 は チケットモジュールによって解釈されます)。残りの形 (`:任意の文字列`) については、 リモートの Trac の TracSearch#クイックジャンプ に沿った動作をします。 ---- === Discussion === I think that the `trac` prefix could even be set as a default in the `[intertrac]` TracIni section. --CB ---- See also: TracLinks, InterWiki